平成28年9月28日 三稜会・会長 横井 義一
皆様こんにちは。
本日はお忙しい中、三稜会総会にご出席くださいまして、誠に有難うございます。幸い、さわやかな秋晴れのお天気にも恵まれることが出来ました。
此の総会が近付いてまいりまして私は、数年前の卒業式における「答辞」の言葉が思い出されました。
こういう内容です。「私たちは今日“行ってきます”と言って、津島高校を笑顔で旅立とうと思います。それは、何十年か後に、「ただいま」とこの場所へ帰って来るという約束の言葉です。その時に、堂々と胸を張って此の校門をくぐるため、努力を怠ることなく、津島高校時代の日々を、勇気と力に変えて歩み続けます。」
聞いていて、私は大変感動しました。
今日、皆さんは約束を果たされました。”お帰りなさい”。ほとんどの方が久しぶりの母校訪問ではないでしょうか。感慨深いものがあろうかと思います。
総会をホームカミングデーとして学校で開催するようになった目的はここにあります。今日は、思い出に浸り、旧友との絆を確認し合い、これからの人生のエネルギーを補給して頂きたいと思います。
数年前、中日新聞に次のような寄稿文が掲載されていました。
「人生は三分されていて、最初は大人になるまで、自分の為に生きる時間。
次は、大人になったら子供が成人するまで、子供の為に生きる時間。
そして、子育ての役割が終わったら、これからの世代に、よりよい環境を提供するために残りの人生を使いたい。」
素晴らしい考えと思い、ここに同窓会活動を考える上でのヒントがあると思いました。
今年は津島高校創立116周年に当たります。6年前に110周年記念事業を考えた時、「一過性の行事で有ってはいけない」との考えのもと、旧講堂の南側に学習室を新設し寄贈しました。興學館と名付けられ、大変重宝されています。ここでの学習体験が、何十年か後には、後輩たちの楽しい思い出となっていくことでしょう。
そして、高校生に考えて書く力をつけていただきたいとして、母校に限らず西尾張にある14の高校を対象とした懸賞論文制度が創設されました。初回から素晴らしい作品が寄せられ、第四回から稲葉真弓賞へと発展し、着実な評価を得られるようになってきたと思います。先ほど第7回のテーマが発表され、今年の募集が始まります。これに合わせるかのように、昨年開設した”稲葉真弓さんコーナー”の展示品が、名古屋の「文化のみち二葉館」で展示されることになりました。大変喜ばしいことです。皆様もぜひ足をお運びください。
4年後の東京オリンピックの年に、津島高校の創立120周年を祝います。津島高校の新しい伝統となることを目指して始まった稲葉真弓賞ですが、その時には、西尾張地区高校の新しい伝統と評価されるように発展できれば素晴らしいと思います。
皆さんのご理解とお力添えを頂いて、三稜会活動を進めてまいりたいと思います。稲葉真弓賞を支えていただいている、協賛会社の新しいお仲間を求めます。
皆様の中で、また、お知り合いの中でふさわしい方がありましたら、ぜひご協力いただきたいと思います。
本日、卒業50年を期して、輝く人生への祝福を頂かれる第19回生の皆様、おめでとうございます。そして、総会の準備にお骨折りいただいた第39回生の皆様、本当にありがとうございます。
この後、幾つかの議題に対しご審議を頂きたく思います。最後まで宜しくお願い致します。
今日は最後までゆっくりとお楽しみください。
ありがとうございました。