会  長  退  任  の  ご  挨  拶



「 三稜会の誇りを胸に110年のその先へ 」

                                                                                             三稜会会長 千賀 修一

  平成19年に会長に就任してからはや5年が経過し、本年の総会をもって新会長にバトンタッチすることになりました。津島地区に数多くの先輩各位がおられる中で、東京にいる小生に110周年記念事業のために会長就任を要請されたことから、何とか母校の発展のために最大限の努力をしたいと思いお引受けしました。 
  そのためにはどうしたらよいかと、同窓会員や高校の先生方の英知を集め、色々な企画をしました。この企画の中で私が最も実現したいと思ったのは自習室の建物を建設して寄付することでした。この思いは、私が高校時代日曜日や夏休みに高校の教室を友人と共に自習室として使用した経験があり、私が会長に就任した当時,高校の放課後職員室前の廊下に机を出して熱心に勉強している生徒が何人もいることを目にして,後輩のために是非冷暖房完備の自習室建物を建設して寄付したいと思いました。
  このほか,同窓会の名称を三稜会と変更すること,旧講堂の改修,三稜文庫の創設,三稜育英会の創設,三稜懸賞論文の開始,三稜賞の創設,三稜会総会を母校の講堂で開催し,同時に母校へのホームカミングデーとし,総会終了後に祝賀会を津島文化会館で開催すること等々これまでの同窓会運営とは大いに異なる方式を提案しました。これらの企画を提案したとき,あまりにも急激な改革であるとの理由で反対する意見もありました。また,旧講堂を改修保存し,自習室建物を建設して寄付することに関してはそれを実現するための寄付金が集まるかという点が最も危惧されました。そのうえ建物寄付に関し愛知県においては近年建物を同窓会が新しく建設して寄付する前例がないので,県としては寄付採納を受けられないという回答がありました。これについては、全国の都道府県の同窓会が寄付している実状を調査したところ,殆どの都道府県において高校同窓会が建物を建設し寄付していることがわかり、このことを県に上申した所、県から採納(寄付)の許可が出ました。
  建物建設資金等についても,三稜会会員、学校の現・旧職員、PTA会員の各位合計1,867名の方から,合計約9,000万円の寄付をいただきました。
  そのお陰で110周年記念事業計画で企画したことが、会員の皆様の絶大なるご協力、ご支援により大部分を達成することが出来ました。経済的不況が叫ばれる折にこのように数多くの皆様方から多額の寄付が得られたことは、本校の創立が110年前に当時の津島町が多額の寄付により開校できたことと併せ考えると、本校の伝統が現在にいたるまで脈々と引き継がれていると思います。
  一昨年から開始された三稜懸賞論文に一昨年124名、昨年328名の応募があり、この制度が本校の伝統の一つとして定着することを切望します。
  110周年記念事業のスローガンの募集で最優作品は「三稜の誇りを胸に110年のその先へ」でした。よりよい伝統を維持するためには、時代に即応した改革が必要です。最後に、母校の更なる発展と、三稜会会員の皆様の手により110周年を期にできた新しい制度を今後も見直し、新しい伝統が作り続けられることを祈念し、会長退任の挨拶とさせていただきます。



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