◆平成27年度 三稜会入会式 会長挨拶


皆さんご卒業おめでとうございます。皆さんはこれから「愛知県立津島高等学校卒業」と履歴書に書くことが出来ます。116年前の西暦1900年(明治33年)4月に、愛知県第三中学校として設立され、「智・仁・勇」の校訓を三稜の精神とする伝統校です。創立110周年を記念し、名称を同窓会から三稜会に改名しました。
卒業生約4万名に及ぶ同窓会への仲間入りは、皆さんの誇りです。私は同窓生を代表して、心から皆さんのご卒業を祝福し、三稜会への入会を歓迎いたします。新入会員数は全日制・第68回生318名、定時制・第65回生20名の計338名です。
高校生活はいかがでしたか。まもなく東日本大震災の5年目を迎えます。被災地では、同じ年代の多くの人たちが今日の喜びを迎えることができませんでした。皆さんは幸せ者です。家族の愛に包まれて卒業を迎えることが出来ました。今日帰ったら家族の皆さんに、ありがとうございましたとお礼を言わせていただきましょう。
皆さんは、パキスタンのマララさんのことを覚えていますか。
17歳の少女の活動が、一昨年のノーベル平和賞に輝いたのです。
世界中の子供たちが質の高い教育を平等に受けられることを強く願っての活動です。私は、彼女の受賞記念講演の全文を読んだ時、そのレベルの高さに驚きました。彼女は次のように言いました。
「今回の賞は私だけのものではありません。教育を望みながら忘れ去られたままの子どもたち、平和を望みながら脅かされている子どもたち、変化を求めながら声を上げられない子どもたちへの賞なのです。」と。そして最後に、「そういう時代を、私たちで終わりにしましょう。」と訴えると、場内が感動の渦に包まれたそうです。
「教育のために立ち上がり、世界を変えた少女」と讃えられています。
皆さんの三月生まれの方も、間もなく有権者になります。奇しくも、昨日の中日新聞日曜版に、「若者の選挙権・世界の9割が18歳から」と題する特集記事がありました。幸せにも日本は平和で豊かな国です。その感謝を、これからの人生の中に表していきましょう。身体は家庭や職場にあっても、心は回りのことを思い、眼を世界に向け、高等教育を受けたにふさわしい使命を果していただきたいと思います。
考える力と書く力を高めていただきたいと願って、三稜会では創立110周年を記念して懸賞論文制度を設立しました。皆さんが1年生の秋に挑戦した懸賞論文のテーマは「友情」でした。入賞者13名の内10名が皆さんの中におられます。最優秀賞に輝いた中島あさ美さんは、作品の最後で次のように書いています。
「わたしはよく"頑張り屋さん"と言われる。でも、それは友情というささえがあるから頑張れるので、友達のおかげだ。わたしも、友達にとってそんな存在でありたい。」素晴らしい結びの言葉です。このように、毎回寄せられるたくさんの力作が、稲葉真弓賞へと発展する原動力となり、参加校も作品数も着実に発展し、母校の新しい伝統として輝き始めました。これは、同窓生と在校生が共同して生み出した津島高校の宝物です。

三稜会の総会は、毎年9月の最終日曜日に津島市文化会館で開く予定です。ぜひ総会に出席して、先輩・後輩との友情を温めてください。30年後には、総会を取りまとめる幹事学年の大役をお願いします。50年後には、皆さんの輝く人生に敬意を表し、総会の席で表彰が行われます。30年後、50年後の総会の主役は皆さんです。
その場で級友に再会した時、この3年間に築かれた友情がその後の人生の頑張りのもとになった実感が、心の底からの喜びとなって沸き上がってくることでしょう。一年生の時、友情について考えたことが、きっと生きてくると思います。
三稜会の活動の様子は、ホームページに掲載します。「津島高校三稜会」で閲覧できますので、時々のぞいて見てください。
皆さんの学年のページも作り、互いの絆をつないでいく交流の場とされるのもよいでしょう。幹事さん、よろしくお願い致します。皆さんの今後のご活躍を期待し、歓迎の挨拶と致します。
また総会の場でお会いしましょう。


平成28年2月29日 三稜会会長 横井 義一


▲このページの先頭へ